2013年11月16日

血糖値と癌、そしてアトピー

血糖値について学んでみると驚くことばかりだ。アトピーに限らずウイルスや細菌を原因としない病気のほとんどが血糖値の急上昇と関わりがある。関わりどころか、すべての現代病の主因なのではないか。癌ですら、その根本原因は血糖値にありそうだ。

癌は細胞分裂における遺伝子のコピーミスがきっかけとなる。このコピーミスは決して珍しいことではなくて、健康な若者や子供においてすら常に体内で起こっている。でも、そのコピーミスは癌として重症化しない。なぜなら異常な遺伝子を備えた細胞は異物として免疫に検知され排除されるからだ。癌細胞が活発に分裂し、人体に障害を及ぼす大きさに成長することは至難の道である。

ところが血糖値が急上昇すると癌細胞に増殖の機会が訪れる。まず血糖値が高いということそのものが癌にとって都合がよい。血液にエネルギーが溢れているのだから細胞分裂を活性化できる。さらに都合がよいことに、人体は血糖値を下げようとインスリンを放出する一方で、血糖値の下がりすぎを抑制するコルチゾールというホルモンもだす。このコルチゾールという副腎由来のホルモンは実はステロイドである。つまり免疫抑制の働きがある。癌細胞からみれば、血糖値が上がり細胞分裂エネルギーを獲得した直後に、人体は免疫のパトロールを一時的にサボってくれるわけだ。大チャンスである。この隙に細胞分裂を積極的に行い、免疫の攻撃に対抗できるようにできるだけ大きくなれば生き残る可能性が格段に増す。

しかも、農耕を始めた人類はありがたくも定期的に炭水化物を主食として摂取してくれる。だから、定期的に血糖値の急上昇が訪れる。癌細胞からみれば、免疫の警戒をかいくぐって成長するチャンスが定期的にやってくるわけだ。癌にならない方がおかしい。癌が免疫の手に負えないほどに成長するのは時間の問題である。

発がん性物質について色々な情報が飛び交っている。放射能を筆頭に、あらゆる化学物質からごはんのお焦げまで様々だ。でもそのほとんどが遺伝子のコピーミスを誘発するものに注意が向けられている。しかし、コピーミスだけでは癌細胞は巨大化しない。癌細胞が成長する隙が必要であり、その隙とは血糖値の急上昇なのだ。日々の炭水化物摂取こそ、最大の発がん誘因行為といえそうだ。

血糖値とは実に恐ろしい。血糖値が上昇すれば、糖化が起き、酸化が起き、老化を促進し、癌の成長をも促す。血糖値は糖尿病の人だけが関心を持っていればよいような代物ではない。万人が関心を持つべきである。極端な話、血糖値が安定していさえすれば、人類はウイルスと細菌による病以外のすべてと無縁でいられるかもしれないのだ。

アトピーは皮膚炎症が常態化したものである。その主因は体内の脂肪酸がオメガ6過多になり炎症過剰体質になることだ。アラキドン酸というオメガ6脂肪酸が炎症エイコサノイド(プロスタグランジンやロイコトリエンなど)を生成する。このエイコサノイドは細菌やウイルスと闘うために必要な武器であるが、過剰になると自分自身を傷つけてしまう。アラキドン酸は食材から直接摂取するだけでなく、植物油脂に多く含まれているリノール酸から体内で化学生成される。この化学変化の触媒になっているのはなんとインスリンである。つまり血糖値上昇のたびに放出されるインスリンは体内における炎症物質の過剰化を幇助(いやむしろ教唆)しているのだ。アトピーにおいても最後のダメ押しは血糖値の急上昇にある。

血糖値をなめてはいけない。ほとんどの病気で主役を演じてやがる。
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2013年11月10日

血糖値と神々

農耕を始める前、人類の血糖値は滅多に上昇しなかった。穀物を常食していなかったし、甘いものに出会える幸運にあまり恵まれなかったからだ。だからこそ血糖値を上げる食材にありつけたときは、これ幸いと人体は非常事態モードに突入する。生体リズムを狂わしてまで、膵臓と副腎を機能させ、獲得した糖をグリコーゲンや脂肪の形に化学変化させて蓄積する。いづれやってくる飢餓のために体内にエネルギーを保存させることに注力する。血糖値上昇とは人体にとって滅多に起きない貴重な栄養備蓄チャンスだったのだ。ゆえに膵臓がインスリンを、副腎がコルチゾールをせっせと出す。インスリンが糖を化学変化させて血糖値を下げ、コルチゾールが血糖値の下がりすぎを抑制する。この仕組は非常システムであり、常時に発動する機能としてそもそも設計されていない。

しかし、農耕をはじめて穀物を日々摂取するようになると、血糖値上昇が常態化する。副腎の役割は、栄養獲得作業において、文字通り「副」として補助的なものだったはずだ。「主」となるべき機能は腎臓によるたんぱく質の選別(過剰なアミノ酸を尿素窒素にして排出)であって、副腎ではない。だから副腎は腎臓よりうんと小さい。しかし、主食として穀物をメインに据えると、血糖値上昇に対応する膵臓や副腎が「主」で、たんぱく質に対応する腎臓が「副」に回ってしまう。これは副腎に能力を超えた役割を任せることにつながり、副腎を容易に疲弊させ、生体リズムまで狂わせる。

しつこいようだが副腎の機能は緊急時に対応するものである。生命の危険にさらされた時に血圧を上げたり、アドレナリンを出したり、糖質に出会ったときにコルチゾールを出したり、本来滅多に起きないことに対応するためのものだ。だからこそ副腎が緊急時に働くときは生体リズムが狂うというリスクを負う。副腎は危険に出会う確率が高い朝から昼に活発に働く設定になっている。だから副腎が働くときは自律神経も昼だと認識する。夕食時に穀物を食べ血糖値が上がれば、副腎が働かざるを得ない。自律神経も危険な昼だと認識する。だから寝付けなくなる。確かに食後すぐは消化のために胃腸へエネルギーが回されるので、脳にエネルギーが回らず一時的には眠くなる。しかし峠を越えてしまえば、今度は全く寝付けない。こんな経験は誰しもあると思う。現代人の昼夜逆転の主因は夕食に穀物を食することにあるのだ。

副腎が疲弊すれば当然アトピーをはじめとしたアレルギーは悪化する。副腎は体内の過度な炎症という非常事態を鎮めるためにホルモンを出すのであるが、日々の血糖値上昇で疲弊していると、その役割を放棄する。よって炎症が常態化する。湿疹は常態化する。だからアトピーの場合、副腎のホルモン剤つまりステロイドを外部からアウトソーシングして対処する必要に迫られるのだ。アトピーとは血糖値の上昇が常態化していて副腎が疲弊しているサインである。要は「甘いもの」または「炭水化物」の摂りすぎである。この二つは極論を言えば人体に不要な要素であるにも関わらず、我々は数千年にわたって常食している。副腎が疲弊していない人は一人もいないといっていい。いつでもだれでもアトピーやアレルギーに襲われる危険があると言える。

穀物つまり炭水化物は本来常食とすべきではないのだ。お米は日本人の主食といわれて久しい。本当だろうか?疑うべき時が来ている。日本においてお米は神々の主食であって、人間の主食ではないのではないか。我々、豊葦原の瑞穂の国に住む人間は、八百万の神々からお米をほんの少し食する幸運を分け与えていただいているだけであって、主食としてガツガツ食べてよい立場にはないのではないか。そんなことをすれば罰が当たるのだ。懐石料理を食べてみれば分かる。お米は最後に本当にお少々を締めとして頂くものだ。食を与えてくれた神々に感謝しながら、ほんの少しだけ噛みしめるように頂く。これが本来のお米の食べ方のような気がする。お米は神聖なものなのだ。人間ごときが主食にするなど分不相応だろう。


タグ:血糖値 副腎
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2013年11月03日

人間は肉食?

人間は雑食であるが、肉食をベースにした雑食なのかもしれない。

よく歯の形から、人間は穀物を主体にした雑食であるという説を聞く。臼歯が多く、犬歯が発達していないからだ。私もその意見は妥当だと思っていた。しかし『炭水化物が人類を滅ぼす』の著者、夏井睦先生の意見は違う。彼は胃腸の形から人間は原則として肉食だと判断している。草食ならば、胃を複数保有し、胃腸消化システムは非常に精緻かつ複雑になるはずだ。長大複雑になった腸に様々な細菌を宿すことで、植物を素材にした化学変化からアミノ酸を抽出する仕組みを備えられる。また自ら消化酵素を作り出す仕組みを持たず、腸内細菌に消化をアウトソーシングするというのも草食の特徴だ。人間の胃腸は単純で、肉食動物のそれに近い。植物からアミノ酸を抽出する力はほとんどなく、消化酵素も自前で作り出す。消化器官からみれば人間は明らかに肉食的なのだ。

ではなぜ人間の歯は穀物の消化を示唆するような形なのだろう。その疑問は「手」の存在に注視すれば解決しそうだ。人間は消化において手で食材を加工する。その手順を考慮せず、歯の形から人間は穀物主体の雑食と判断するはおかしい。人間は他の動物のように食材を直接口に入れたりしない。ならば、歯の形だけを基礎資料にした考察は明らかに誤りだろう。戦後の日本人はかたいものを食べなくなった習慣から顎が細くなり、歯が小さくなっているという。たった一世代で明らかに歯の形の平均が変化している。歯の形は非常に可塑性があるのだ。ということは、歯の形から人間の遺伝子に適した食を推定するのは拙速といえる。胃腸から判断した肉食説が妥当のように思う。魚貝類、小動物、昆虫などが本来人間が食べるべき食材なのだろう。(ただし肉食と言っても、牛や豚といった現代の我々が常食しているいわゆる「お肉」とは限らないのでご注意を!)

肉食が血管硬化による心筋梗塞や脳卒中を招くというのも眉唾で、どうやらその原因は炭水化物にあるようだ。炭水化物摂取による血糖値上昇と高たんぱく食が組み合わさることで、リポタンパク粒子(たんぱく質と脂質の結合体で水に溶けない脂質を血液に溶かしこむ作用がある)の小型化が起きる。小型化したリポタンパクは血管内皮に入り込み、酸化し、マクロファージを呼び込む。マクロファージはリポタンパクを食べ、プラークとなって血管に蓄積してしまう。これが血栓となる。また、血糖値上昇はシミやシワなど老化の要因と近年指摘される糖化タンパク(AGE)の発生蓄積を促進する。それが血管を硬化させる。問題は高たんぱく高脂質食ではなく、血糖値なのだ。

そう考えると、血糖値を上げ、かつたんぱく質を多く摂取する食事が血管を硬化させると言えそうだ。穀物と肉がセットになっている料理が最悪なのであって、肉そのものに罪はないのかもしれない(といっても、家畜化した牛や豚の肉はアラキドン酸が多すぎるので、炎症過剰体質を招く危険あり!)。肉は肉、穀物は穀物で別々に摂取するのが肝要ではないだろうか。一日の活動を始める朝食は炭水化物をしっかり取り、たんぱく質の摂取を控えめにする。食後一時間以内に活動を開始すれば、そこに消化されたブドウ糖エネルギーが投じられるため炭水化物による血糖値上昇を抑制できる。一方で活動を終えた夕食はたんぱく質を多く取り、血糖値を上げる炭水化物を控え、一日の活動で破壊された体の修復材料の摂取に努める。朝食と夕食にきちんとした役割分担をさせることが大事なのではないかと思う。

当たり前のように考えている主食(炭水化物)プラスおかず(たんぱく質と脂質その他)という考え方は間違っているのではないだろうか。組み合わせると確かに美味だが、それは麻薬のような奢侈的行為であって、生きるための行為ではないのではないか。


タグ:肉食 雑食 草食
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posted by あれるげん at 19:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 糖質制限 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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