2012年03月14日

カントの体系

・純粋理性批判
人間の感性と悟性(知性)はある一定の先天的直観形式と先験的概念カテゴリーに縛られている。だから物自体の真なる世界は観ることができない。現象は誤りに満ちている。ゆえに理性による世界理念への推論は二律背反に陥る。

・実践理性批判
人間理性は倫理的生き方を物自体(究極目的)から演繹的に引き出すことができる。誤りに満ちた現象に縛られず自律的に自由に善く生きる能力が先天的に与えられている。現象の条件に縛られない定言命法によった格率に従って善く生きる自由が人間にはある。

・判断力批判
現象は誤りに満ちているが、その中から合目的的な現象を見出すことができる。人間はそれを美として捉えることができるだろう。カント的自然観によれば、人間は自然現象から物自体が内包する目的を見抜くことができない。目的がないところに合目的性を見抜くのは人間の想像力の賜物だ。何らかの合目的に向かって都合よく現象する様は、人間が究極目的に向かって倫理的に生きる際に大いに参考となる。先験的カテゴリーを超えて、先天的自由を実践することに貢献するだろう。また、自分とは無関係で利害が無い他者の立場にたって他者の目的に配慮しながら平和な社会を営むことを可能とするだろう。そして想像力の限界が崇高の感動を与え、物自体の絶対性(理神)に対する確信を導く。



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posted by あれるげん at 16:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | カント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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